醸造

【スパークリングワイン】ってどうやって造られる?実際の画像や図解を使って徹底解説!!

たかこ
たかこ
最近スパークリングワインにはまってるんだけど、実際はどうやって造られてるのかな? 雑誌で見たりするんだけどなかなかイメージできないんだよね…
かずお
かずお
スパークリングワインは赤ワインや白ワインと違ってひと手間加えるのがポイントになります!
たかこ
たかこ
凄いね!実際に造ってるところ見てみたい(≧▽≦)

※この記事はこんな悩みを解決します!

  1. スパークリングワインってどうやって造られているの?
  2. スパークリングワインが造られている実際の作業はどんな感じ?

ワイン好きな方も実際のスパークリングワインがどんな感じで造られているのかイメージしにくいと思います…

そこで今回の記事ではイラストを使って図解で工程を分かりやすく説明したり、実際の作業の写真や動画もご覧頂けるようになっています!

それでは、どうぞ!

スパークリングワインのできるまで!図解

スパークリングワインの醸造工程

 

1.収穫

ワタリセのシャルドネ

収穫時期によって、ぶどうの糖度と酸味が変わり、ワインになった時の味わいが変わる!

イギリス王立科学会の科学者が教えるワイン入門より

このように収穫のタイミングは非常に難しく造り手によって収穫時期が異なり、その後の味わいまでもが決定する大事な作業となります!

「良いワインは良いぶどうから」と言われるようにこの収穫というのはワイン造りの中でも非常に重要なポイントになります!

かずお
かずお
最高のワインを造り出すのにはやはり、最高のぶどうがカギとなりますね!

どんなに醸造技術があったとしてもやはり素材のぶどうの品質が悪ければどうしても良いワインは造れません。

ぶどうは収穫の時期によって糖度や酸味が異なる為、細心の注意を払い収穫の時期を見極めてから収穫を行います!

また、ぶどうの収穫はワインの生産者にとって特別なイベントであり、一年のぶどう造りの集大成と言えます!

2.圧搾(プレス)

果実味を破壊してしまう酸化をいかにして防ぐかがカギとなる!

 赤ワインは抗酸化作用のあるポリフェノール類を多く含んでいるので、そこまで酸化を気にする必要はない。しかし白ぶどうはポリフェノール類をあまり含んでいない為、酸化防止対策が十分ではないと茶色っぽくて冴えない色調を帯びフレッシュさと果実味に乏しい臭いや二酸化硫黄のにおいが支配してしまう。

(イギリス王立化学会の化学者が教えるワイン学入門より引用)

たかこ
たかこ
ワイン造りって大変な作業が多いのね

3.デブルバージュとアルコール発酵(一次)

デブルバージュとは果汁に含まれる不純物を取り除くことです。

しぼった果汁をタンクに入れて静置させます。そして、オリをタンクの底に沈ませて上澄みの果汁を発酵容器へと移します。

発酵容器は温度管理が可能で衛生的なステンレスタンクが今現在の主流となっています。果汁の糖分が酵母の力でアルコールと炭酸ガスへと分解され、ワインが出来上がります。

その後、酸味を和らげる乳酸発酵が行われますが、フレッシュさを活かしたい場合や長期熟成をとる場合は乳酸発酵を行わない場合があります!

伝統にこだわったり、ひと味違うシャンパーニュを造りたい生産者はオーク樽を用いることもあります。

4.アッサンブラージュ

アッサンブラージュとはブレンド作業のことを言います。

発泡前の様々な原酒を組み合わせたり、望みのスタイルに仕上げていきます。

味の一貫性を保つのがとても難しいのでセラーマスターの腕の見せ所ともいえます!

5.ティラージュ

テラージュとは瓶詰のことを言います。

非発泡性のワインを発泡性のワインにするために、アッサンブラージュの後に「糖と酵母」を加えたワインを混ぜてボトルに詰め、王冠で密栓します。

その後ボトルは低温暗所の場所で瓶を横にして静置され、次の二次発酵瓶内熟成に移っていきます。

6.瓶内二次発酵

瓶内で行われる第2回目の発酵になります。

非発泡性ワインが発泡性ワインに変化するまでの過程で一番のポイントになります!

糖分がアルコールと炭酸ガスに分解され、行き場を失った炭酸ガスがワインに溶け込むことでスパークリングワインが出来上がる!

 瓶内二次発酵は瓶内で密閉された空間である為、炭酸ガスの逃げ場がないのがカギ

瓶内二次発酵で行われるスパークリングワインは他の製法と比べ、よりきめ細かな持続性のある泡を生み出すことが知られています!

7.瓶内熟成

熟成期間によって味わいに差が出てきます!

特に有名なシャンパーニュではノンヴィンテージで15か月単一収穫年のヴィンテージでは36か月と長い歳月をかけ熟成させる決まりがあります!

なぜ熟成させるのか?

瓶内での熟成をさせることでワインに『旨味』が出ます。この『旨味』とは、アルコール醗酵中に液体から酵母に移動したものが、オリと共に熟成させる期間中に酵母細胞が自己消化して、アミノ酸をワインに戻す事によって獲得されます。

8.ルミアージュ

日本語では「動瓶」といいます。熟成を終えたワインは瓶内にオリがたまるので、ピュピトルと呼ばれる穴の開いた台に並べられ、横倒しのまま刺し、毎日少しづつ(1日に1/4、または1/8回転)回転させ、オリを徐々に瓶口の方へ集中させていきます!

たかこ
たかこ
すごーい!だんだんとオリが瓶の先端にくるのがわかるわ!
かずお
かずお
とても地道な作業ですが、とっても大切なお仕事ですね!現在では機械で全自動ですが、昔は職人の方が地道にやられていました!

9.デゴルジュマン

日本語では「オリ抜き」です!

瓶口にオリを集めたら、瓶先から数センチを冷却液につけて凍らせます。

その後王冠を抜くとボトルの内の圧力で勢いよくオリのシャーベットが飛び出し、オリを取り除くという作業になりまります!

デゴルジュマン! 実際の動画をスロー再生!!

10.ドザージュ

ドザージュとはデゴルジュマンの後にリキュールを添加する事です!

オリ抜きしたままのワインは超辛口になるので、糖分を加えたワインを足して甘辛度を調整していきます。

シャンパーニュでは糖分量に応じて表記の違いがあります!

  1. 「BRUT(ブリュット)」…..辛口
  2. 「DEMI SEC(デゥミセック)…..やや甘口

11.打栓

ドザージュを行った後すぐに打栓が行われます。

デゴルジュマンから打栓までは炭酸ガスが抜けてしまうのでスムーズな作業が求められます。

シャンパーニュ用のコルク栓は粒状の集積コルクに円形の薄板を2枚重ねたものを圧縮してボトルに打ち込んだ後、金属製の円盤と針金を組み合わせた「ミュズレ」と呼ばれる留め金で固定されます。

12.乾杯

ワタリセファームアンドワイナリー スパークリングワインワタリセファームアンドワイナリー  スパークリングワイン

やはりこの瞬間が何よりも最高ですよね!

ワイン造りはすべてこの瞬間にあると言ってもいいと勝手に思っています!

自然の恵み、生産者の思いを乗せてその集大成がワインになります☆彡

たかこ
たかこ
やっぱり乾杯の瞬間ってとってもいいよね!感動的!
かずお
かずお
ワインができるまでの過程を知っておくとワインの喜びがより一層増しますね(^^)/

 

まとめ

今回の記事ではスパークリングワインができるまでを細かく説明させていただきました!

醸造の工程や実際の作業などはイメージできたでしょうか?

今回の作業工程は昔ながらの製法になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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